血圧は、測定する時間帯や場所で大きく変動します。 また、自分で測る家庭血圧計によって、血圧には様々なタイプがあることがわかってきました。 血圧は、「高血圧」「白衣高血圧」「仮面高血圧」「正常血圧」の4つに分けられます。 高血圧とは、医療機関などで測る「外来血圧」と、家庭で測る「家庭血圧」が共に高い状態をいいます。 白衣高血圧とは、家庭血圧は正常なのに、外来血圧だと、緊張によるストレスで高くなるタイプです。 白衣高血圧は、すぐに治療する必要はありませんが、白衣高血圧の3分の1は、本当の高血圧に移行するといわれています。 仮面高血圧とは、白衣高血圧と反対で、外来血圧は正常なのに、家庭血圧は高血圧になり、治療が必要なタイプです。 正常血圧とは、その名のとおり、外来でも家庭でも正常なタイプです。...
高血圧予備軍とは、高血圧ではないけど、理想的な血圧でもない場合をいいます。 収縮期血圧120 mmHg未満、拡張期血圧80 mmHg未満が理想的な血圧で、収縮期血圧140 mmHg以上、拡張期血圧90 mmHg以上が高血圧です。 その間の120 mmHg以上、140 mmHg未満が高血圧予備軍になります。 平均年齢55歳の約1万2000人を対象に、収縮期血圧を調べた結果、高血圧予備軍の人は全体の36.6%を占める結果になりました。 特に高血圧予備軍のうち収縮期血圧が130?139mmHgの人は要注意です。 2年後には約40%、4年後には約60%が本当の高血圧になるという報告もあります。 普段から家庭血圧を測り、自分の本当の血圧を知っておくことが大切になります。...
家での血圧測定は、1日2回、朝と夜に測定します。 朝は、起床後1時間以内に測ります。 朝食を食べた後、排尿をした後などの条件を守って測りましょう。 また、高血圧の薬を飲んでいる場合は服用前に測るようにしましょう。 夜は、就寝時間にかかわらず寝る直前に測ります。 お酒を飲んだ夜でも必ず測りましょう。 しかし、入浴や飲酒の直後の測定は避けてください。 測定した数値はすべてノートに記録しましょう。 毎日測定して、平均値が家庭血圧の基準値『収縮期血圧135 mmHg、または拡張期血圧85 mmHg』を、超える日が5日以上連続する場合は、かかりつけ医に相談しましょう。 ちなみに1日くらいなら、数値が高くても心配はありません。...
家庭での血圧を測る場合、1日2回(朝・夜)に測るというタイミングも大切ですが、測り方も大切になります。 家庭用血圧計のカフは素肌に直接巻きつけて使用したほうが正確に測れますが、薄手のシャツ1枚くらいの上からなら着たまま測定しても大丈夫です。 カフは心臓と同じ高さに巻きつけ測定して下さい。 カフを心臓よりも低い位置に巻きつけて測定すると、「数値が高く出る」など不正確になることがあります。 また、座ったばかりだと、血圧が安定してないことがあるので、椅子に座ってから1?2分後に測りましょう。 測定時は、腕の力を抜いてリラックスすることも大切になります。 時間や測定する場所などを決めて、毎日、同じ方法で続けることが大切です。...
降圧剤を服用していたり、喫煙する人などは、病院で測定すると本来よりも低く測定されてしまう場合があります。 これを「仮面高血圧」または「逆白衣高血圧」と呼ばれ、治療が必要なのに見逃されやすく、高血圧と同じくらい危険性のあるものです。 血圧のタイプごとに、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクを調べた結果、正常血圧の人の発症リスクを1とすると、高血圧の人は2.0倍、仮面高血圧の人になると2.1倍にも上がることがわかりました。 この結果でもわかるように、仮面高血圧は高血圧と同じくらい、脳卒中や心筋梗塞を発症するリスクが高くなっているのです。 高血圧にも自覚症状がなく発見が遅れる傾向にありますが、仮面高血圧はさらに外来血圧が正常なため高血圧よりも見逃されやすいので、家庭での血圧測定を続けることが必要になります。...